行政書士試験突破塾

平成17年度行政書士試験合格者
魚魚らいと様(北海道)

突破塾に2年の感謝の意味も込めてこの合格体験記を書かせていただきます魚魚らいとです。
一生懸命書いたつもりなので将来の行政書士になる受験生にぜひ読んでもらいたいです。

まず最初に行政書士試験の受験環境を。
私は高卒で行政書士受験まで10年以上勉強から遠ざかっていました。
社会人で働きながら勉強をして2回不合格で32歳で行政書士試験に合格して、それまではもちろん法律勉強などしたことはありません。
地理的にも北海道の地方で都市部より不利だったと思います。そして19%から2%の合格率になった15年度行政書士試験からの受験・・・。
そして極めつけが物覚えの悪さです。とにかくすぐ忘れる!だから人の3倍は勉強しないと合格出来ないと思ってました。

まず受験生に言いたいのですが、行政書士試験は変なこだわりと自分に勝手な壁を作らない限り合格できる試験だと思います。
みんな出来るんです、後は必要な情報量と正しい方法論と一番大事な思いの強さです。そして突破塾はその助けになってくれると思います。

行政書士受験1年目(平成15年)・・・根拠の無い自信と基礎固め(井の中の蛙、ゲコと泣く)

今思うと最初に受けた動機って単純だったと思います。
ネットで何か見ているときにたまたま行政書士を知り(それまで行政書士ってよく知りませんでした)法律家かあ、何かかっこいいなあ、ほうほう、14年度は合格率19%か・・・独学でもいけるな。
その甘すぎる考えが後にわたしを地獄に陥れることを知らずに・・・。

まず市販のテキスト(うかるぞ行政書士だったかな?)を1冊買いました。「えー分厚いなー、これ全部覚えるの?」(あくまでその時のわたしの感想です、今見たらそれじゃ分量少なすぎるって!って感じですが)
そして進めているうちに完全合格の保険としてベネッセの通信教育を受けました(本格的に勉強を始めたのがこのへん、2月か3月くらいかな)
その通信教育はテキストと確認テストがあり、その当時のわたしを充分満足させました。勉強のペースも考えて送ってくれるのでリズムがつかみやすかったです。それに加えてエクセルのカレンダーで進度予定表を作成してそれに合わせて進めていきました。あと補強で無料メルマガも利用させてもらっていましたし、条文が大事と言われていたので行政書士六法をボロボロになるまで読みました。ちなみにマーカー引いていたがかえって見づらくなったような・・・
行政書士の過去問は過去問デラックスを全教科10回以上は回してほぼ全て覚えてしまいました。

そしてそれだけでは不安で市販模試全てとネット上の模試を全て受け、全ての模試で満点取れるまでひたすら復習して繰り返しました。
テキストも読み込みと補足の書き込みで最後にはボロボロになりました。

行政書士試験直前期は仕事も少し休みをもらって頑張りましたが、今から思うとそれは単なる自己満足だったと思います。
通信教育の先生からもお墨付きをもらって、これだけやったんだから例年のレベルなら落ちる訳はないと自信を持っていました(たかをくくっていた?)

行政書士試験本番。開始してすぐになんじゃこりゃ!聞いてないよ!って感じで冷や汗がぽとりと落ちました。一言で言うと今までの勉強じゃまるで歯がたちません・・・違う資格の試験にきたのか?行政書士試験の会場から逃げたくなりました。ゲコ。
得点感覚的に試験の途中で不合格を確信した。

結果惨敗 74点
試験後、友達に試験の愚痴を言い、ふてくされました。こんなにやってきたのに!何で去年と難易度がそんなに違うわけ!
何で合格率がこんなに変わるわけ!(19%から2%になった)不公平だ!

しかし・・・
少しして落ち着いて・・・このレベルについていくにはこのままじゃ駄目だ!
もっと高度な勉強しないと!2%だろうが1%だろうがやってやる!来年も受けよう!とリベンジを誓う。

行政書士受験2年目(平成16年)・・・突破塾との運命的な出会い(がむしゃらに合格レベルへいく)

最初はベネッセの通信教育を継続してやろうかなと思っていたんですが、無くなっちゃったんで次はどうしようとネットを検索していました。
大手予備校の通信は料金が高すぎて手が出ない・・・そんな中、突破塾という合格まで2年の付き合いをするサイトを見つける。
しかし怪しいサイトもたくさんあるので最初は信用できるのか何度か書き込みをしたり、情報を集めました。
質問無制限かあ・・・いいなあ。全教科一括払いはきついけど、一教科づつ購入しても全教科購入したら全教科値引きがきくのか、生活費から勉強代を捻出しているわたしは嬉しいシステムだな。おまけにハードディスクに全ての講義を入れられるCDだ。そしてとっぱ先生の正しい法知識と紳士的な態度に惹かれてとりあえず憲法を購入しました・・・「いいじゃんこれ、分かりやすい、よしここにしよう!」決心しました。そして突破塾との2年間の勉強が始まったのです(まーその時には1年の予定でしたが・・・)

私は最初から勉強かなり飛ばしていきました。
最初から速聴で講義を聴き、質問もかなりしました。他の受講生の皆さんにも結構名前を覚えて頂いて嬉しかったです。
今から思うともっと他の受講生の皆さんと交流を取れたらよかったなと思います。受講生はいい方ばかりでした。

勉強の方法はいたってシンプル。講義とテキスト終ったら該当箇所の公務員問題集(憲法、民法、行政法)を解いて、分からない所をとっぱ先生に聞いて、答えて頂いたのをプリンターで出力してテキストのバインダーに挟んでいきました。とにかく出来るだけテキストに情報を集約させるようにしました。
速聴は最初は1.5倍くらいから始めて最終的には4倍速を普通に聴けるまでスピードを上げていきました。行政書士試験まで7、8回は全教科速聴で回しました。去年とあと変わったのは記憶中心から理解中心の勉強方法に切り替えたことですかね。

ちなみに去年やっていたエクセルでのスケジュールは・・・そろそろ7月か・・・・模試やろうかな、とかもう9月か・・・弱点補強期だな、とか10月は追い込みで得点源の強化と暗記だなって感じで去年1年で身体で覚えたので2年目はスケジュール表は作りませんでした。
行政書士の過去問題は去年で覚えちゃったので一切解いていません。
そして私のカンですが行政書士の過去問題はどんな感じの問題が出るんだろうと参考程度で見る分にしかこれから当分役に立たないと思います。ここは賛否両論あると思いますが・・・
六法は見ましたが覚えるまではやっていません。憲法と重要条文くらいですかね覚えたの。
なぜなら去年結構読んでいたっていうのもあるんですが、条文だけをいじって問う問題は行政書士試験にはもうほとんど出ないと思ったからです。
もっと深い理解を問う問題が増えるだろうと・・・まー目は通しますが暗記するまではやってないよということですね。
模試は市販模試全てとネット上の模試全て受けて全ての模試で満点近く取れるまで復習しました。
仕事は行政書士試験の直前期でも去年よりゆとりがあったので休まず通っていましたね、ただ友達との付き合いは2年目に入るとかなり悪くなってた・・・

行政書士本試験。勉強量では誰にも負けない自信を持ちつつも去年のなんじゃこりゃ!が頭に残る。
とにかく途中まではよかった。法令解きやすい!記述も大丈夫・・・しかしこれだと一般教養やばいんだろうなあ・・・と・・・予想通りでした、とにかく分からん、この一般教養半分でもちゃんと分かっている人いるのか・・・でも最後まで諦めないで一生懸命解いていたが心では泣きが入っていた。
終った後も法令は自信あるが教養がやばいなあと思った。

結果 96点以上自己採点も1問差で一般教養足切りに泣く。
落ちた後、かなり落ち込みました。1問差で落とされるというのは精神的にかなりきました。合格者とどう違うんだよ!あんな一般教養で資質をはかるな!ふざけるな試験委員!俺はクイズ大会に来たんじゃねーよ!おまけに発表まで日数があるので胃に悪いぞ!・・・・しかしどういい訳しようが、1問差で落ちても負けは負け、結果が出ないと意味が無い・・・。

それはわたしのやる気を破壊するに充分なダメージだった・・・。

行政書士受験3年目(平成17年)・・・・精神力との戦いと最後の刺客は右横のおっさん(一番辛い1年だった・・・)

最初はすぐショックから立ち直ったと思ったのだが、1月くらいから勉強が進まなくなる。これまでで最大のスランプだった。このままやっていて大丈夫か?結果出せるのか?いたちごっこで何年もこういう状態が続くのか?何か自信がなかった・・・最初は行政書士試験どうよって言っていた友達も何も言わなくなった・・・ひたすらやってきて付き合いも犠牲にして結果これか・・・。

テキスト見るのも嫌な日があった。勉強が嫌な訳ではなく頑張っても頑張っても結果が出ない事に嫌気がさしていた・・・。

しかしどのように考えても最後はやるしかないのだ、歩みをやめれば楽になるかもしれない、でもそれでいいのか・・・い、いやだ!まだ出来るはずだ・・・ゆっくりでもいいんだ、泣きながらでもいいんだ、とにかく歩こう。

6月位から徐々に復活。勉強は去年の講義とバージョンアップ教材と去年の公務員問題集で行政書士試験まで7、8回は全教科速聴で回しました。結局講義は2年間で20回近く回したと思います。繰り返しシンプル路線は変えなかったが効率よく出来るように工夫を増やした。4倍速講義の音声にシータ波を加えて環境音楽CDを二重にかけていました。あと講義を聴きながら両手のツボマッサージをしてました。去年とあと変わったことは、行政書士試験に出ないであろう細かい事は気にしないで大事な所を重点的に理解するようにしていった。あと関係ないかも知れないがたばこをやめた・・・・。

食事も考えて納豆、味噌汁、海苔など頭に良さそうな食材で1日1食にしました。DHAやイチョウ葉、ローヤルゼリー、ビタミンB、Eなどの脳に良さそうなサプリなども行政書士試験3ヶ月前くらいから飲んでました。その頃からお酒も行政書士試験終了までやめました。睡眠時間も6時間程で大丈夫になりました。枕も安眠の為に備長炭の枕に変えた。

あと、わたしは働きながらやっていたので時間確保がとても重要でした。環境っていうのは文句を言ったらキリが無いのでうまくその与えられた環境でめいっぱいやるしかないんだと思う。それで脳に栄養をやり勉強効率を上げ、睡眠時間を適度に削って時間を確保し、その為安眠出来るようにとか色々やって仕事がある日でも勉強時間5時間くらい確保できた。仕事休みの日は朝から晩まで勉強しました。・・・って言っても勉強漬けって訳でもなくて時々休んだり気分転換はしてましたよ。

仕上げは暗記があいまいな所のテキストをコピーしたり書き込んだりしてノート作りをし、行政書士試験の会場ではそれをずっと覚えながら手のツボマッサージをしていました。

行政書士本試験。解答用紙を見た瞬間ギョッとした・・・この長い記述を書かせる問題はなんだ?15年は法令、16年は教養、順番からすると17年は記述の番だが・・・って嫌な想像はよく当るね!ビンゴ!この記述分かりません!「明白かつ現在の危険」というのは分かってましたが言葉が思い出せない。えーと明白と現在における理論?明白が与える危険?って字数合ってないし訳わかんないしそれ・・・まーとにかく駄目だったと言いたいだけだ。問題用紙見てまたギョッとした・・・今回は基礎法学も憲法もやばいって!民法も半分しか分からない、商法も半分しか分からない。えー聞いてないよう!

それに加えて右隣のおっさん(わたしもおっさんだが・・・)が鼻をすすったり、うなったり、机をガタガタやったりしてすごくうるさい!!!(2人1組の横長い机!)だーーーー!!お前は俺を不合格にしたいテロリストか!っていつの間にこの机だけナナメなんだよ!!!係員横向きに通っていく。注意してくれyo!もうずらすな!うっ!机が左脇腹にヒットした!やるじゃねーか右隣のおっさん!!って違う!!揺らすな!書きづらいよー!ちっくしょー、意外な所から敵が・・・でもこれ以上やられる訳にはいかねーんだよ!(何に?)行政書士に合格してうまい酒呑むんだー!おれは行政書士に合格するんだ!!!と集中力ボロボロの状態で泣きが入りながらも必死に問題を解いていく・・・。

行政書士試験後、予備校の速報ではかなりきわどかったので正直落ちてると思った。ケアレスミス3個も発見(過去最多)。右横のおっさんの顔がよぎる。とっぱ先生にも泣きの書き込みをした。落ちてると思い、講義の憲法、民法、商法の復習をしながら落ちたのが確定したら講義のアップデートもしくは新しく講義を買いなおすか考えようと思っていた。不合格でも行政書士試験の受験を諦める気はなかった。開き直ってライフワークとしてやろうと思った。

行政書士試験の合格発表の日。・・・ある・・・・おれの番号あるよ!番号を見た瞬間、半べそをかきました。これまでの3年間の苦労が、屈辱が・・・・いやとにかく嬉しい。色んな感情が入り混じっていました。やった、やったぞこんちくしょう!とっぱ先生!みんな!ありがとう!そして自分におめでとう、よくやったおれ!掲示板でとっぱ先生に報告したら一緒に勉強頑張った方々も書き込んでくれてとても嬉しかった。

そして合格発表から4日後に合否通知書が届く。

結果 86点 とにかく行政書士試験合格を確信できて嬉しいがなかなか実感がわかない・・・

結局、行政書士試験に合格はできたが私は不器用だったのかもしれない・・・効率よくできたのかも自信がない。ただがむしゃらに取り組んできただけだとも思う。もっと本音を言うとたまたま行政書士に合格できたからここまで書けるのであって、不合格だったら思っていてもこんなふうに言えないんだろうなあ・・・実際勉強方法は2年目と3年目はそんなに変わらないんですから・・・合格と不合格の1、2問の違いは微妙だよね。

泥臭い体験記でしたがここまで読まれた皆さん、ありがとう。いっぱいいっぱいありがとう。

突破塾を考えられている方へ

わたしは突破塾を利用したら必ず行政書士試験に合格とは言いません。
ただ行政書士試験と互角に戦えるレベルまではちゃんと繰り返し勉強したら持っていけます。

後はその年度の行政書士試験の相性と勉強を続ける自分との戦いです!費用対効果は充分だと思います。

これを読んで行政書士試験を受ける方に合格の栄光あれ!!また機会があれば掲示板でお会いしましょう!

最後に。2年間突破塾には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。