行政書士試験突破塾

平成21年度行政書士試験合格者
受験番号4510522
林 倫代 様(愛知県)

私が行政書士というものの存在を知ったのは今から14年ほど前のことです。当時私は、とあるパチンコ店で正社員として働いていました。もちろん法律とは無縁の仕事です。

そんな私も将来に対する不安があって、漠然とですが「資格を取りたい…!」とそう思うようになりました。そして書店でなんとなく手に取った資格ガイド本で、行政書士という存在を知ったのです。

そこで一年発起して勉強開始!独学で一発合格!!といけばカッコよかったのですが、実際に行政書士の勉強を開始したのは何年か後のことになります。実は一時期、司法書士を目指して勉強をしていた期間もあり、その上家計のこともあって派遣やアルバイト・パートなど仕事をしながらの受験勉強でしたので、なかなか継続して勉強することができずに、途中何度も勉強を中断したり数年間のブランクもあったりと、受験生とは名ばかりの“なんちゃって受験生?”のような状態でした。

それから数年後、1度だけ行政書士試験を受験したことがありますが、そのときはほとんど記念受験のような感じでまったくと言っていいほど勉強していませんでしたので、合否結果を確認することもありませんでした。しかし、資格取得という目標だけは捨てることができず、ただひたすら悶々とした日々を送っていたのです。今思えば、現状に言い訳して甘えていたんだと思いますが・・。

そしてまた数年後、ついに私は突破塾とめぐり合います。ネットで行政書士試験について検索していたんですが、本当に偶然でした。実はその少し前に某大手予備校の行政書士基礎講座なるものを受講していたのですが、憲・民・行あたりまで進むも商法で挫折し、この先どうしようかと途方に暮れているところでした。

で、早速合格点突破講座のお試しセットを購入し平成20年度版「憲法」を受講しました。・・・しかし、またここで仕事などを言い訳に挫折します。というよりほとんど手つかずの状態で放置していたんですが・・・。なので憲法については、前年度購入したものをそのまま使用しました。バージョンアップ講座があるというので、そのまま使用しても問題ないと思ったからです。それ以外の科目については全て21年度版を受講しました。

そして1月の下旬から改めて勉強開始!試験まで9カ月という期間が長いのか短いのかはわかりませんが、私にとってはギリギリ合格までたどり着けるか?という期間でした。平日は夕方から4時間で週5日、日曜日は8時間のパート勤務でしたので、主に昼間のあいた時間を使って勉強しましたが、家事などをこなしながらということもあり、時間の確保は意識してするようにしました。

勉強方法ですが、開始当初は若干遅れ気味だったこともあり、毎日講義CDを3倍速で聴くというかたちで遅れを取り戻すことに必死でした。あとは、講義を聴き過去問や問題集をやるという繰り返しです。テキストはとっぱ先生のおっしゃる重要ポイントをチェックしながら流し読みする程度でした。最初からテキストの読み込みをしてしまうと、あれこれ様々な疑問が次から次へと湧いてきて先へ進めなくなってしまうのが怖かったからです。

また、机に向かっている時間以外もなんとか活用できないものか・・・と、通勤の車の中で講義CDを聴いたり、料理をしながらiPodに2倍速で録音したものを聴いたりもしていました。耳学問というか、とにかく苦手科目は何度も繰り返し聴いて慣れてしまうのが一番!と思っていましたので、ひたすら時間を見つけては聴いていたという感じです。

使用教材についてですが、テキストは突破塾のモノのみを使用しました。行政書士試験用のものは過去のものを数冊持っていましたが、まったく利用しませんでした。過去問や問題集などは突破塾で紹介されていたものや、ネットで自分なりに見つけたものを使用しましたが、お気に入りはLECの公務員試験用(憲法・民法・行政法)過去問、TACの公認会計士用(会社法)過去問などです。

6月頃まではそれでもまぁなんとかこんな感じで、講義⇒テキスト⇒過去問・問題集⇒テキスト・・というようなサイクルで進めていたのですが、本当に大変になり始めたのは一般知識の講義が始まった頃からです。

一般知識は大変でした。何しろ高卒の上に卒業してから20年も経っていましたし、司法書士を目指したきっかけも「一般知識がないから」というというほど非常に苦手意識の強い科目でしたので。

しかし、一般知識を捨てるわけにはいきません。とにかくやれるだけの事はやろうと思っていましたし、働きながらの受験勉強とはいえ短時間勤務のパートさんでしたから、仕事を言い訳にはできない・・という思いもありました。突破塾の受講生の皆さんの中にはお子さんを抱え、なおかつ仕事をしながら受験勉強をされている方が何人かいらっしゃいましたし、そういう方たちに比べたら私はなんて恵まれているんだろう・・・と。

なので、一般知識はとにかくテキストに徹することと最後まで消化すること、それだけを念頭に置いていました。公務員試験用過去問も購入しましたが、実際は時間の関係でほとんど手つかずの状態でしたし、行政書士の過去問すらほとんど解いていません。講義CDを聴いて、テキストにマークし繰り返し読む。一般知識については本当にやったのはこれだけです。過去問だけでもやるべきだとは思ったのですが、どうしても時間の関係上後回しになってしまい、結局最後まで消化できずに終わってしまいました。とにかくテキストはすごいボリュームでしたし。

法令科目との兼ね合いも大変でした。地方自治や商法、主要3科目の復習などもこなさなければなりません。実際、1日の勉強時間のうち半分は一般知識に当てていたといっても過言ではありません。しかし!これが意外に(と言っては失礼ですが)効いたのか本試験では44点得点できました。頑張った甲斐があったというものです。

そして、直前期。もうこの頃はパニックでした。次から次へとやらなければならないことが大波のように押し寄せてくる・・・そんな恐怖を感じる毎日。。しかし、ここまで頑張ってきたのだから決して諦められない。他の受験生の皆さんはすでに答練だ模試だと勉強も佳境に入っている様子です。相当、焦りました。

答練については受けるか否か非常に迷いました。突破塾の通信講座を100%使いこなせば答練は必要ないと思っていましたし、講義を消化するのに追われている自分に、果たして答練などやっている時間があるのか・・・?と。悩みました。本当に。

で結局、憲・民・行の主要3科目についてだけLECの科目別答練を受講することにしたのです。

答練は2回転ほどしましたが、今振り返ってみると「合格にどうしても必要か?」と聞かれたら、そんなことはないと思います。消化できるだけの余裕のある方は十分やる意味があると思いますが、そうでない場合、答練に追われて本来やるべきことを見失ってしまう恐れがあるからです。・・・とは言ってもこれも今だから言えることで、その時はもう藁をもすがる思いですから、とにかく他人がやっていることは気になって仕方がない・・・というそんな心境でした。

ですから予算や時間的な余裕のある方は、答練でいろいろな問題に慣れておくのも、それはそれで(精神面も考えれば)十分役に立つと思います。

模試については、LECと東京法経のものを計3回受講しました。うち会場受験はLECの1回のみです。答練と違い模試だけはある程度受けたほうがいいという頭がありましたので、予算的に許す限りでこちらを選択したのです。

結果は、東京法経ではなんとか合格点を取ることができましたが、LECでは合格点まで届かず、ほとんど全ての科目がB~C判定という悲惨な結果でした。市販の模試本も3冊ほどこなしました。しかし、どれも合格点まではあと一歩という感じで、とてもじゃありませんが合格なんて想像できませんでした。

そして記述式。こちらも苦労しました。勉強法としては、とにかくひたすら書く!8ミリ方眼ノートを購入し、まずは突破塾のオリジナル記述式問題集をクリアすることを目標にし、プラスアルファとしてTACの問題集も使用しました。どちらも最低でも3回転はしたと思います。書くことに疲れると今度はブツブツと声に出し呪文のように唱えたり・・・とにかく答えられるようになるまで何度も繰り返しました。

あとは突破塾の講座活用ガイドに従い、全科目の総復習。2~3週間ほどかけてテキストと過去問をやりました。付箋を貼ったり書き込みをしたところと過去問の間違えた箇所のチェック、そして理解でカバーできない重要事項の暗記等、それほど特別なことはしていません。

11月に入り勉強も仕上げの段階に入るころになると、もう精神的に落ち着かず、とにかく何かしら勉強していました。家庭のことなど諸事情により仕事は10月20日付けで退職し、まる一日家にいられる時間ができたのです。多い時は8時間、9時間に及ぶ日もありました。

勉強開始当初、とにかく最低でも1,000時間勉強しようと決めていたので、その目標だけはクリアできました。勉強の質は時間では計れません。たとえ短時間でも中身の濃い勉強をすれば十分な効果が得られると思います。けれど、私には何が正しい勉強法なのか分かりませんでしたし、勉強時間しか自分自身を担保してくれるものがなかったので、この時間を設定したのです。

計画も途中で何度も何度も立て直しました。予定通り進まずどうしてよいか分からなくなると、突破塾の講座活用ガイドを読み返しては自分が今いる位置を確認しながら勉強していたという感じです。受講生であれば掲示板をもっと活用すべきでしたが、時間の関係上なかなかできませんでした。なので、講座活用ガイドはプリントアウトしていつも手元に置いていたのです。

・・そして迎えた本試験。前日の夜も寝る直前まで突破塾のテキストを読み込んでいました。試験場までテキストを持っていき、最後の最後ギリギリまでテキストを開いていました。

本試験では、自分自身の勉強不足を思い知らされました。とにかく、問題を解いていて手ごたえがないのです。あんなにやったのに・・・。そう思いました。けれど今思えば、“やったつもり”になっていたのかも知れません。

そして本試験を終え自宅に戻り、すぐさま解答速報を確認しました。自己採点した結果、記述式を除いて172点という結果。このときは興奮しました。と同時に不安でいっぱいになり、気がつけばブログで来年のリベンジを誓う記事を書いていました。

そして迎えた合格発表。落ちたときのショックを和らげるため、主人に頼んで予め確認してもらった上で携帯に連絡を入れて貰い、なんとか落ち着いて自分の目で合格を確認することができました。そして自分の受験番号を見つけた時は、正直、嬉しさよりもホッとして気が抜けました。合格・・・この2文字のために私は頑張ってきたんだ、と。

で、後日合格通知を確認したところ、記述式で14点取れていましたので合計186点という結果でした。2度目のチャレンジでギリギリでの合格となりましたが、なんとかリベンジは果たせたのです!

睡眠不足で体調を崩したり途中何度もくじけそうになりましたが、とにもかくにも、なんとか続けてこられたのは突破塾と他の受講生の皆さん、そして受験生の皆さんのおかげだったと思います。有難うございました。

合格したとはいえ、私自身突破塾の通信講座をフルに活用できたとは言い難い結果でしたが、こうして合格できた喜びを伝えずにはいられませんでした。今後は取得した資格を生かせるよう更なる努力を重ね、頑張っていきたいと思います。

本当に、有難うございました!!