行政書士試験突破塾

平成20年度行政書士試験合格者
K・T様(千葉県)

●きっかけ
 私が行政書士を目指そうと決心したのは2005年のことです。当時、私はSEとして働いていましたが、入社7年目を迎えたにも関わらず、そのまま仕事を続けるかどうか迷っていました。結局最後に担当したプロジェクトで精神的にも体力的にも限界を感じ、行政書士への転職を決意しました。父親が行政書士兼社会保険労務士として事務所を経営していることがきっかけとなりました。

●1年目(平成18年度行政書士試験)
 翌年の2006年3月から毎週土曜日、某大手予備校の行政書士講座へ通い始めました。そして、その年の6月いっぱいでSEを辞め、7月から知人が経営している貿易会社に事務員として転職しました。今から振り返ると、2006年は勉強量が全く足りなかったと思います。6月までは予備校の授業だけ受講しているだけでろくに予習・復習もせず、7月以降は勉強量を増やしましたが、民法はしっかりと内容を理解しないまま暗記に走るという間違った勉強をしていました。10月に入って何回か模擬試験を受けましたが成績は全く振るわず、毎回最低の判定を受けていました。さすがに今年の行政書士試験合格は到底無理だと思い、行政書士試験当日は駄目元で受験しました。そして案の定、法令科目で足切りされるという結果でした。

●2年目(平成19年度行政書士試験)
 1年目は民法を最も苦手としてしたのでこの科目を何とかしたいと思い、いい教材はないか探しているうちに突破塾通信講座のことを知りました。まずは憲法だけ購入し、どんなものか試してみることにしました。CDを聴きながら勉強するのは初めてでしたが、わかりにくいところは何回も聴きなおしたり、途中で停止させたりして自分のペースで勉強できるところが気に入りました。また、解説も非常にわかりやすかったので、憲法を終えた後すぐに民法を購入しました。突破塾の民法を受講して、1年目の勉強でいかに理解力が不足していたかを実感しました。上記のとおり、1年目は民法の内容を理解しないまま暗記に走ってしまったので、応用問題には全く対応できませんでした。しかし、突破塾で民法をじっくり学ぶことによって民法へのアレルギーが次第に薄れ、民法を面白いとさえ感じるようになりました。また、わからないところはメールで質問し、毎回丁寧でわかりやすい回答をいただけました。質問回数には制限がなかったので、民法を中心にかなりの数の質問をさせていただきました。最終的に民法は得意科目とまではいかなかったものの、好きな科目の一つになりました。
 このように、2年目は突破塾のおかげで1年目では得られなかった理解力を身に付けられるようになりました。行政書士試験の勉強が順調に進むにつれ、私はもっとじっくり時間をかけて勉強したいと思うようになり、2007年3月いっぱいで貿易会社を辞めて行政書士試験の勉強に専念することにしました。それまでひとり暮らしをしていたのですが、勉強に専念するのは今年だけという約束で実家に戻らせてもらうことにしました。
 この年は別の予備校に変更して6月以降、毎週答練も受講しました。答練を受ける前に突破塾のテキストで予習をし、答練の受講後、間違えた箇所を中心に復習するという勉強で順調に成績が上がっていきました。2年目は民法の他、行政法にも力を入れました。行政法は突破塾のテキストで理解した後、条文の読み込みに時間をかけたところ、かなりの効果がありました。条文は黙読では眠くなるだけなので、音読を毎日繰り返しました。民法と行政法の成績が安定するようになり、秋口にはA判定をもらえるようになりました。今年の行政書士試験は大丈夫、いける!と思いましたが、さすがに行政書士試験直前はこれまで味わったことのない緊張と不安に襲われ、寝床に入ってもすぐに寝付けなくなるほどでした。
 行政書士試験当日も寝不足の状態で本番に突入しました。私はまず一般知識を片付けてから法令科目に移るのですが、この日も一般知識から取り組みました。1年目は一般知識に対策らしい対策を立てることもなくあっさり基準点をクリアすることができたので、2年目も特に一般知識に対して危機感は持っていませんでした。この日はかなりハイテンションの状態で受験したこともあり、一般知識は内容をじっくり考えることもなく、何かに追われるようにさっさと問題を解いていきました。
 結果、最悪の結末を迎えました。一般知識で足切りされたのです。基準点まで、あと1問だけ足りませんでした。それまで一般知識で足切りされた人の話はちらほら聞いていましたが、まさかそんなことが自分の身にも降りかかるとは夢にも思っていませんでした。私は悪夢のような現実をなかなか受け入れることができず、それからしばらくは呆然と過ごしていました。

●3年目(平成20年度行政書士試験)
 勉強に専念するのは1年だけという約束でしたので、年明けからビザの代行業務を専門とする行政書士事務所でアルバイトを始めました。残業はありませんでしたが、外国人が引きも切らずに訪れる忙しい事務所でしたので、仕事が終わった後は毎日ぐったりでした。行政書士の試験勉強は4月以降に再開しましたが、とにかくビザは神経を使う仕事でしたので、仕事を終えた後に勉強をしてもなかなか集中することができませんでした。仕事上のストレスと、仕事と勉強をうまく両立できないもどかしさで、しばらく悶々とした日々を送っていました。そんな状態が数ヶ月続き、このままでは今年も行政書士試験には合格できないと感じ始め、しかしどうしても今回の行政書士試験には合格したいという思いから、7月いっぱいで仕事を辞めて8月から再び試験勉強に専念することにしました。約束違反でしたが、両親は理解を示してくれました。
 3年目ともなると新しく知識を吸収することも少なく、前年までの成績をキープすることがメインでした。この年も前年と同じ予備校で6月から毎週答練を受け、8月ごろ成績が落ちましたがその時を除き、大体成績は一定のところに留まっていました。一般知識でまた落とされるかもしれないという恐怖感もあり、3年目は行政書士試験の勉強に楽しさを見出すことはできず、精神的に最も辛い1年でした。
 3度目の行政書士試験だったにも関わらず、今回も試験の数日前から不安と緊張に襲われてしまいました。そのまま行政書士試験当日を迎え、試験が始まってからもずっと緊張しっぱなしの状態でした。前回の反省を踏まえ、今回は一般知識にたっぷり時間(約60分)をかけました。緊張がほぐれなかったせいか、法令科目では凡ミスもしてしまいました。行政書士試験が終わった瞬間もできたという感触が全くなく、今回もだめだったかなぁとがっかりしながら帰宅しました。その後、自己採点をしてみたところ、不思議と合格点に達していました。しかし、平常心とは程遠い状態で受験したので、マークミスをしてないだろうかと考えると安心できず、結果発表当日、自分の受験番号を確認するまでずっと気持ちがモヤモヤしていました。
 1月26日、ホームページで自分の受験番号を見たときは、思わず涙がこぼれてしまいました。本当に諦めなくてよかったと思いました。
 結果は、法令択一式=126点、記述式=46点、一般知識=40点、合計=212点でした。自己採点ではよくても200点前後だと思っていたので驚きました。今回は一般知識に時間をかけた甲斐もありました。2年目は文章理解で3問中2問も落としてしまいましたが、今回は1年目と同様、文章理解は全問正解でした。
 今後は、12年前から行政書士兼社会保険労務士として事務所を経営する父の下で働く予定です。四苦八苦しながら取得した資格を活かせるよう、頑張りたいと思います。
 最後に、突破塾ととっぱ先生には大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。