行政書士試験突破塾

平成23年度行政書士試験合格者
受験番号0110008
M・I 様(北海道)

私は、平成21年9月頃から、行政書士試験の一発合格を目指し受験勉強を始めたものの、初試験の平成22年度は惨敗、2回目の平成23年度の試験で運良く合格することができました。
振り返ると私の場合、比較的「質より量」を重視した勉強方法であったため、お勧めできるようなものではないかもしれませんが、微力ながら、今後受験される方々の参考になればと思います。

【受験の動機】
現在は福祉業界で働いておりますが、度重なる法改正により、自分の職種が不安定な立場に置かれているという実態に不安を覚えるようになり、将来を見据え「自分に自信を持てるような資格」を取りたいと考えました。いろいろ調べていくうちに、成年後見など福祉の仕事とも関連性のある行政書士に興味を持ち、受験をしてみたいと思ったのがきっかけでした。

【突破塾を選んだ理由】
勉強を始める前は、「過去問さえやっていれば何とかなるのではないか」などと相当甘い考えを持っていました。しかし、いざ過去問を購入し読み始めてみると、初めて見る数々の法律用語の壁の前に手も足も出ず、独学では無理だということにすぐに気付きました。
しかし、ここで諦めたくはなかったので、通信講座の資料を片端から請求して検討してみましたが、法律初心者の自分にはどれが最適か悩んでいた矢先、インターネットで突破塾の存在を知りました。仕事と勉強を両立させるために、効率的な音声講座を探していたのですが、突破塾のCD講座を試聴したとき、よく噛み砕かれていて聴きやすい内容に、「これならついていけそうだ」と感じました。テキストもバージョンアップがありメールや掲示板で質問もできるので、長期戦にも安心感が持て、購入を決めました。
すぐに講義を受けたいと思い平成22年度用を待てず、10月に平成21年度用テキストと講義CDとその後のバージョンアップ教材を購入し、本格的に勉強を開始しました。

【学習開始】
まず通信講座が届いてすぐに講義CDのデータをMP3にコピーして、毎日8講義分ずつ聴きました。なるべくテキストに目を通しながら内容を確認するように聴くと、記憶に定着しやすい気がします。問題集などの解説では理解しづらい部分も、先生の例え話を聴くと、法律初心者の私でも理解しやすかったので、突破塾中心の勉強をしていました。
講義CDは2周目までは等速で、3周目からは倍速で聴きました。講義CDの速聴は突破塾でもお勧めされていましたが、これは本当に効率的で、私もお勧めだと思います。
アウトプットは、テキスト中の文章や表の部分で、特に覚えたい部分をwordで穴埋め問題を作り、沢山プリントして何度も書いて覚えたりした他、東京法経学院の過去問上下巻2冊とwセミナーの過去問(一般知識)、公務員試験用の過去問(民法・憲法・行政法・文章理解)、TACの直前予想問題集、LECの通信模試を受けました。 過去問と模試の問題は一通り解いた後、問題を肢ごとに覚える為に、正解の番号は塗りつぶしてしまい、一問一答のような使い方をしていました。
また、持っている教材の中で理解できていない部分は単語帳に書き移し、毎日繰り返し覚えるようにしていました。記述式の解答文も暗記から入り、定着の為にテキストに立ち返る、という方法をとりました。 この1年間はインプットの比重が非常に大きかったと思います。
勉強時間は、普段は早朝に起床して出勤前までの時間に突破塾の講座を聴いたり単語帳を暗記するようにし、通勤時間や仕事の合間などもこまめにMP3を聴いたり暗記の時間にあてていました。ランニングマシンで運動するときも暗記の紙を目の前の壁に貼り、入浴時には暗記の紙をビニールの保存袋に入れて覚えていました。これは雑念が入りにくいのか、意外と頭に入りやすい気がしました。休日はこれに加え問題集を普段の倍量こなしていました。
1日の勉強時間は8時間くらいで、休日は13時間くらいでした。

【試験1回目】
初めて試験となった平成22年度の試験では、勉強量では誰にも負けていないという自信がありました。試験当日は平常心でいられるよう、食事もいつも通りにし、直前に甘いものを少し食べ、合格を期待して臨みました。
試験が始まり、問題を捨てる勇気なかった為に最初の問題から頭を悩ませてしまい、時間だけが刻々と過ぎ、後半も時間に追われ思考が停止しそうで、最後まで回答欄を埋めることで精一杯でした。少し自信のあった民法も散々で、実力不足が浮き出た形となりました。
結果は不合格。法令も一般知識も足切りでした。通知が来た日は挫折感でいっぱいでした。

【2年目の勉強】
自分なりに精一杯勉強し、念願の一発合格が果たせなかったことに大きなショックを抱きつつも、すぐにまた勉強を再開しました。一年目の敗因を考察し、9月まではインプットとアウトプットの割合を5:5に、以後はアウトプットにより多くの時間を費やしました。
突破塾の講義CDは倍速で4講義分ずつ6月位まで聴き続け、アウトプットについては、過去問などは1年目に使ったものはそのまま使い続け、さらにLECと伊藤塾の直前予想模試をそれぞれ買い、5回ずつ回しました。そして、この年は東京法経学院の通信模試と答練を通信で受けました。答練の問題は受けた後も何度も回しました。
単語帳にも書き、暗記しました。2年目の試験直前期には単語帳の量が1回目に比べ倍増し8冊程になっていました。直前期には特に予想問題集を何度も回しました。

【2度目の試験】
昨年度からの積み重ねもあり、より自信をつけて臨んだ試験でしたが、不安も消えませんでした。 試験当日は前回同様に過ごし、平常心を保てるよう気をつけました。試験会場の雰囲気にはもう慣れていて、今回は割と落ち着いて受けることができました。
前回の失敗を活かすべく、考えても分からない問題は捨てるか後回しにする気持ちで、比較的時間配分は上手く行ったと思いました。法令が比較的スムーズに解けたのもあり時間に余裕があったので、記述式の文章の確認に費やしました。今回は一般知識をより充実させたつもりでいましたが自信はなく、足切りでなければ御の字…という気持ちで足早に自宅に帰り、解答速報を待ちました。
解答速報での自己採点では、一般知識は44点と割と良かったものの、簡単だったはずの法令がまさかの90点。そして記述式においては26点…。合格点数まで20点も届かず、「今年もだめか…」と腹をくくり、その翌日から再受験の為にまた勉強を始めていました。

【合格発表】
期待せずに到来した合格発表の日。ケジメの為に結果を見てみると、忘れかけていた自分の番号がそこにありビックリ。何かの間違いかと思いましたが、後日合格通知がきてやっと現実なのだと安堵しました。
結果は合計180点。本当にギリギリでした。記述式が50点で、予想よりかなり点数がとれていた事が幸運でした。

【おわりに】
「(突破塾の講義を)聴く・(問題を)解く・(単語帳を)読む」を繰り返し行うことで、この約2年間、本試験当日まで忘れないようにしました。質より量を重視した形となり、一般的には効率が悪いと言われそうな手法を敢えて選んだのですが、結果的には私には効果がありました。確実に言えるのは、この効果を生んだのは突破塾のテキストが私の知識の核となり、学習過程での問題解決に本当に役立ったということです。
今後は行政書士の開業を目指すべくさらに勉強していくとともに、将来的には他資格も取得し可能性を広げていきたいと思っております。
最後に、突破塾のスタッフの皆様には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。