合格に向け一直線

水餃子さんの行政書士開業記


 行政書士試験突破塾の通信教育を使用して、見事行政書士試験に合格した水餃子さんが、開業までの手記を当塾に寄稿してくださいました。

 行政書士試験受験生の皆さんも、合格したら「こうやって独立開業の手続を進めていくんだ」とイメージして、将来の自分の姿と重ね合わせてみるとよいでしょう。



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行政書士の登録手続方法は
1月17日、行政書士試験合格の喜びに酔いしれた。しかし私の場合は行政書士試験合格が最終目標ではなかったので「いったいどうやって行政書士に登録したらよいのだろう」という疑問が沸いてきた。さっそく県の行政書士会の連絡先を確認して、電話で行政書士の登録方法を尋ねてみることにした。
 私の県では行政書士の登録申請者に対し月2回登録説明会が実施されていて、それに参加した上で申請書類を得ることができ、また申請も月2回指定された日にだけ行うことができるということが分かり、早速直近の1月29日の行政書士登録説明会に参加申込みをした。
 1月29日の行政書士登録説明会に参加し申請に対する一通りの説明を受け各種書類を貰った。記入したり準備しなくてはならないものは以下の通りだった。

1. 行政書士登録申請書 正本2通
2. 行政書士資格を証する書面・・・私の場合は「合格証」 副本2通
3. 履歴書(指定様式) 正本2通
4. 戸籍抄本 正本1通 副本1通
5. 住民票の写し 正本1通 副本1通
6. 顔写真(3 x 2.5cm)6枚
7. 誓約書 正本2通
8. 行政書士事務所の使用権を証する書面 正本1通
9. 行政書士事務所の位置図及び平面図 正本2通
10.行政書士事務所の外観及び内部を示す写真 各2通
11.行政書士事務所の形態申告書 正本1通
12.行政書士の登録に必要な費用
   (a) 登録手数料 22,000円
   (b) 入会金   150,000円
(c) 会費 36,000円(半期分 月額6,000円)
政治連盟費(任意) 5,000円(年)
13.登記されていないことの証明書 正本1通

 必要な費用は県によって違うらしいが、噂に聞いていた通り結構な額だと感じた。行政書士事務所は自宅で行うことにしていたが、マンション等で開業する場合は大家さんの承諾が必要なので注意が必要。


登記されていないことの証明書って?
"登記されていないことの証明書"は聞き慣れなかったものだが、これもよく考えてみれば民法(後見制度)に基づくものだった。法務省のホームページを見ると親切に、この証明書についての説明や申請書もダウンロードできることが分かった。
 そしてその証明書の申請料は印紙(500円)で支払うのだが、印紙とくれば収入印紙だと思っていたのだが、この場合は登記印紙で支払いを行うのだ。実は"登記印紙"という存在をこの時初めて知った。法務局やその出張所、集配業務を行っている郵便局で売られている。
 2月3日、日曜日雨が降るなか待望の行政書士試験の合格証が届いた。これで明日2月4日か5日に"登記されていないことの証明書"が来れば行政書士登録申請受付(2月5日)に間に合うと期待したが結局"登記されていないことの証明書"が届いたのが2月9日だったので間に合わず、次回の行政書士登録申請受付(2月19日)に行った。
 申請書類を提出するとその場で記載内容を確認してもらい、費用も支払い無事終了した。これで4月上旬の登録予定ということになった。


勉強再開
去年の行政書士試験後屋根裏にしまった行政書士試験突破塾の教材を、合格発表後部屋に戻し、マーカーや書き込みで一杯の行政法、民法、戸籍法、行政書士法などの復習をした。たった3ヶ月見ていなかっただけだが、細かいところは結構忘れていること気付き、"繰り返しが重要"ということを再認識した。その後、実務として行いたい行政書士業務に関する書籍をネットで色々と探し10冊程度購入してみたのだが、肝心な六法全書が無いことを思い出した。
 六法全書を買うのは生まれて初めてだったので、行政書士試験突破塾の先生にメールでお薦めの六法全書を問い合わせてみると「有斐閣のが良いですよ」"と教えて頂いたので早速ネットで調べてみると9,100円。値段を見て一瞬ひるんだが、こればっかりは「持っていません」なんていう訳にはいかないと思いながら詳細を見ていると3月21日発送予定とあった。即ひらめいた、「妻に買ってもらおう。」3月21日は私の誕生日、誕生日のプレゼントに六法全書というのも、なかなか良いものだと思いながら、妻に話すと良い返事が返ってきたので、これで一安心。
 その後も良さそうな行政書士の実務書を何度となく購入し毎日毎日を読みまくった。自分の目標に向かって前進するための勉強だから苦と感じることも無く、読んでいると、いろいろな法律が絡み合うように出てきて、そして「あっそう言えばこれは商法で、あっこれは税法で習ったところだ」等々といった具合に行政書士試験突破塾の通信講座で勉強したことが、しかも、とっぱ先生の講義内容も一緒に思い出し、楽しく感じてしまった。


ピッカピカのフレッシュマン
4月3日に県の行政書士会から封書が届いた。それには"行政書士制度50周年"の記念切手が貼られていた。中を見ると、「4月2日付けで行政書士に登録され、12日に登録証の交付式を行う」とのこと。無事行政書士登録され嬉しかった。これで行政書士と名乗れる訳だ。極僅かの知人にしか、行政書士試験を受験したことや合格したことは伝えていなかったので、皆にPRせねばと思いあれやこれやと文面を考えた。そして地域で私を知ってもらう為にと、ちらし作成の準備に取り掛かった。
 4月12日午後1時より行政書士登録証交付式に参加し業務執行等の話を聞いた。もう随分も前の話になるが、入社式のことを思い出してしまうほど、なんだか新鮮な気分だった。帰り際に行政書士バッジを購入し家に帰って早速付けてみた。まさにフレッシュマンの気分だった。妻には「かっこいいじゃない」と言われ嬉しくなった。
 これからは街の身近な法律家、紛争予防士として勉強を重ね、多くの人に役立てるようになりたい。
 さぁ連休も明ける、本格的に営業活動を開始しよう。